
腸内フローラ移植
という選択肢
腸内フローラってなに?
生き物の腸の中には1000種類以上のさまざまな細菌が生息しています。腸の壁にびっしりと同じ仲間どうしの細菌たちが近づきあって集落を形成していて、その様子がお花畑のようにみえることから「腸内フローラ」と呼ばれています。
腸内フローラを構成している細菌は、身体によい影響をもたらす善玉菌、悪い影響をもたらす悪玉菌、どちらにも属さない日和見菌がいます。日和見菌は、善玉菌と悪玉菌の優勢な方と同じはたらきをします。
腸内細菌たちは心身の状態に合わせて日々バランスを変えながら体のダメージを最小限にとどめてくれており、哺乳類の健康に深く関わっているのです。
生活習慣やストレスなどの影響によりバランスが崩れてしまうのですが、理想のバランスに戻すためには食事や運動、睡眠などの見直すことが必要となり簡単ではありません。
この腸内フローラは「もう一つの臓器」とも呼ばれており、バランスが激しく崩れると体調不良の原因となり、果ては様々な病気を引き起こす原因ともなるのです。
腸内フローラと病気の関係
腸内フローラのバランスの崩れは、腸内はもちろんのこと、全身の不調や病気へつながります。
また、不安やストレスなどで腸の動きが悪くなる様子が見られるように、脳と腸がお互いに影響し合う「脳腸相関」が関連していると考えられる病気もわかってきています。
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下痢・軟便
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便秘
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炎症性腸疾患(IBD)
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アトピー
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うつ病 など
腸内フローラ移植とは?
「腸内フローラ移植」とは、健康な腸内フローラを移植して崩れてしまった腸内フローラのバランスを整えてあげる方法で、従来の薬物療法ではアプローチできなかった腸内環境の乱れを正常化することを目的としています。
ヒトの再発性クロストリジウム感染症(rCDI)に対して高い有効率が報告されています。また、直接腸とは関係はないけれど腸内細菌との関連を示す病気への移植にも高い関心が示されています。
獣医分野では、動物においては、ウマ・ウシの下痢症に対して昔から行われている方法でもあります。
移植方法にはいくつかあり、注腸、内視鏡、経鼻胃管、カプセルなどの方法が用いられています。
ユアペットのイヌ・ネコ用の腸内フローラの移植方法
ユアペットではイチジク浣腸容器を用いた注腸方式を採用しています。
浣腸と同じ要領でイチジク浣腸容器に入れた腸内フローラ液を肛門から注入するだけなので、痛みはほぼありません。
1回の移植は10分程度で終わります。
この移植3回を数日ずつ間を空けて1クールとして実施しています。
POINT1 他の治療との併用や服用中のお薬の継続も可能です。
POINT2 手術や麻酔はしないので、食事制限や入院の必要はありません。

腸内フローラの メリット
腸内に直接アプローチできる
腸内に最も簡単に直接アプローチできる注腸方式を採用しています。
肛門からターゲットである腸内に直接注入するのことができます。
しつこい消化器症状や治療抵抗性のある症状への治療オプション
近年、ヒトでも注目の新たな方法です。
副作用が少ない
すでにある腸内フローラに新たな腸内フローラを注入するだけなので、薬剤に比べて副作用はほとんどありません。
身体に優しく痛みがほぼない
浣腸をするのとほぼ同じ要領で行うので、身体への負担が少なく、時間もかかりません。
QOLの向上
腸内環境の変化は身体にもさまざまな変化をもたらし、生活の質をあげることができます。
排便の回数や便の状態が変わると食欲も出てくるので、気持ちに余裕が出てきます。
腸内フローラ移植の疑問
Q.移植後の拒絶反応はありますか?
A.臓器移植などで起きる拒絶反応とは移植された臓器を異物として排除する免疫系のはたらきですが、腸内細菌は宿主の免疫で攻撃されず共生しているのです。ですから腸内フローラ移植で新たな腸内細菌を追加しても拒絶反応は起きないので、免疫抑制剤を使う必要もありません。
Q.移植のよる変化が実感できるのはいつ頃からですか?
A.移植時点の症状にもよりますが、早ければ1回目の移植直後に現れるものもあります。2~3クールの移植を行った後に徐々に現れるものや半年後に現れるものもあり、個体差があります。
Q.お薬は休まないといけないですか?
A.基本的にはお薬を中断する必要はありませんが、抗生物質は腸内フローラに影響が出る可能性があります。お薬の処方に関しては獣医師の先生とご相談ください。
Q.腸内フローラ移植が適している病気はありますか?
A.炎症性腸疾患(IBD)、クロストリジウム腸炎などの腸炎、下痢・軟便など、腸で起きる病気におすすめしています。そのほか、予防医療やQOL向上の面から、食欲不振にもおすすめしています。
Q.移植の前にしておくことはありますか?
A.事前の準備は特にありません。絶食や浣腸、休薬などはしなくて大丈夫です。
ただし、抗生物質は腸内フローラに影響が出る可能性がありますので、事前に獣医師の先生にご相談ください。

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